高度な患者ケアと予後改善は、顧客との緊密なコラボレーションとイノベーションの加速があってこそ始まります。 Varian は世界中の医療者、研究者、パートナー、政府指導者と協力して、がんの脅威に負けない世界を創り出すことを目指し、技術、治療法、プログラムへのアクセスを増やしています。 同時に当社は、当社の寄付やボランティアのプログラムと活動を通じて、コミュニティに変化をもたらしています。

高度ながん医療の拡大

がんは世界全体で第 2 位の死因です。2 世界中でがんの罹患率は増加しており、2035 年までに新規罹患件数は毎年 2,500 万近くまでに達すると予想されています。3 この高まる医療危機に正面から取り組むためには、新しい治療技術を開発するだけでなく、医療へのアクセスも世界規模で増やさなければなりません。

これは、複数の分野を通じてがん治療を拡大し、より進化した個別化治療、データ主導の意思決定、よりダイレクトな医療へのアクセス、そして新しく、より一貫した、よりスマートな標準的がん治療を実施することを意味します。 患者さまと医療従事者の皆さまを中心に置くことは、Varian の考え方の基本です。

過去 25 年間に導入された Varian のソリューションエコシステムの拡大は、がん医療の形成に貢献してきました。 適応療法の最新の研究など、放射線治療技術が進歩を遂げるたびに、当社はイノベーションの最前線に立ち、新しい治療オプションを推し進め、世界中からの医療へのアクセスを増やしてきました。

Varian の Intelligent Cancer Care™ は、がん医療を効率化し、包括的に統合化し、そしてアクセスしやすくすること、つまり人と技術とデータを連携させることで、がん治療に関わるあらゆるタイミングで患者さまと医療従事者の皆さまをつなぐソリューションを生み出しています。

Intelligent Cancer Care のアプローチは、次の 3 本の柱で支えられています。個別化治療、標準的医療へのアクセス向上、臨床意思決定時のエビデンスに基づく考えの活用です。 これらの分野に焦点を当てることで、放射線治療ワークフローの効率化を牽引し、コラボレーションを促進、そして情報とエビデンスに基づく考えを最大化するよう臨床チームをサポートしてきました。 以下に例を示します。

ETHOS 適応放射線治療

適応放射線治療:患者中心のケアのための ETHOS™ therapy

ETHOS therapy は、人工知能(AI)を活用した総合的なソリューションで、放射線治療の可能性、柔軟性、効率性を高めるように設計されています。 AI を活用した計画作成機能とコンツーリング機能を有する Varian の ETHOS therapy 効率化されたワークフローを提供し、質を損なうことなく、適応治療全体を実施できます。 重要なことは、ETHOS は治療時における患者さまの解剖学的特徴および腫瘍の形状と位置の変化に日々の治療内容を適応させることができるという点です。 ETHOS は 2020 年 2 月に FDA 510(k) 認可されて以来、グローバルな利用拡大が続いています。 最近では、オーストラリア、ドイツ、オランダのがん専門病院で ETHOS が導入されています。

Eclipse MCO

Eclipse™ v16:チーム内の協力がしやすいワークスペースのための機械学習の活用

当社の治療計画用ソフトウェア Eclipse v16 の最新リリースには、陽子線治療計画における機械学習の最初の臨床応用である RapidPlan™ PT などのインテリジェントな機能が含まれています。 Eclipse v16 には、放射線治療計画のPeer Review プロセスを効率化および加速するように設計された RT Peer Review も含まれています。 これは、Peer Review に必要な情報を自動的に表示することで、がん治療に関わるチームがレビュープロセスを通常の臨床ワークフローにシームレスに組み込めるように設計されています。

患者中心のケア:患者さまの意見を取り上げる

2020 年には、Noona® ソフトウェア アプリケーションの展開を大きく進展させることができました。このアプリケーションは、がん患者さまが報告した結果を取得して、患者さまの症状をよりよく管理するために必要なデータを臨床チームに提供します。 Noona 機能を追加し、Noona と CCIP を通じてソフトウェアへの患者アクセスを 200% 以上拡大することで、当社のインパクトを拡大しました。 また、Noona のカスタマーサイトを増やし、データ数も増大させました。これらは、臨床意思決定を支援するナレッジのソースとなります。118,000 件を超える患者記録により、お客様に包括的な価値を提供するという業務を強化しました。

製品とサービスのポートフォリオの拡大

2019 年度は、当社のコア事業と調和する買収を通じて、対応可能な市場での成長に向けて大きく歩みを進めました。 当社は、 Cancer Treatment Centers International(CTSI)、我々のインターベンショナル オンコロジー アセット、そして CyberHeart の買収を通じてこれを達成しました。 CTSI を買収した目的は、世界中で増大するがんにおける負担に対応し、人的資本のスキルギャップを埋めるためです。 CTSI の買収は、広範なグローバルデータ保管の構築に貢献し、技術に立脚した新しいサービスを後押しします。 2020 年には、他のプロバイダーのために約 20,000 件の治療計画を作成するなど、世界中で 20 万人を超えるがん患者治療に直接参加し、ラボ診断サービスを通じてさらに 75 万人の患者さまの治療に貢献しました。

2019 年には、Embozene® および Oncozene® の塞栓療法用マイクロスフィアのボストン・サイエンティフィックポートフォリオの資産買収と、EndoCare および Alicon の買収を実施しました。これにより、Varian 独自のソフトウェアの専門性を活用する、包括的なインターベンショナルソリューションプラットフォームの構築への第一歩を踏み出しました。 これらの買収は、急速に成長しているインターベンショナル オンコロジー 市場における Varian の位置づけを決めるもので、統合されたハードウェアおよびソフトウェアソリューションのエンドツーエンド 一式を持つ最初で唯一のプロバイダーでありたいという強い願望の実現に寄与します。 2020 年には、最初のインターベンショナル製品である CryoCare Touch™ アブレーションシステムを発売し、インパクトのある新しい方法で患者さまにサービスを提供しました。

ProBeam

先進的な技術を備えた治療センターの整備

陽子線治療は、従来の治療と比較して、より多くの正常組織の温存、一部のがん患者さまにおける副作用の減少、そして患者さまの生活の質の向上を可能にすることが示されてきました。 Varian の ProBeam®360° シングルルーム コンパクト陽子線治療システムは、先駆的な研究を行うがん専門病院で使用されているものと同じ高出力サイクロトロン ユニットを使用します。

マルチルーム ProBeam 360° システムは、現在利用可能な最小のマルチルーム陽子線治療システムです。 このシステムは、最適化された人中心の設計、効率的な患者ワークフロー、優れた総所有コストと、FLASH 療法などの見込みのある次世代治療への実現可能な道筋を示します。 2020 年には、FLASH 療法ソリューションについて治験用医療機器の適用免除(IDE)を受けました。4 名の患者さまが登録され、FLASH 療法を評価する初めての臨床試験で治療を受けました。

Varian の目標は、2022 年までに、当社の技術が適用された患者数を 400 万人から 600 万人に増やしていくことです。

パートナーシップを通じてケアへのアクセスを拡大

がん医療へのアクセスを拡大する取り組みの一環として、Varian は、低中所得国(LMIC)でがん医療を提供することに献身する、複数のグローバル非営利団体に積極的に関与しています。たとえば、City Cancer Challenge Foundation(C/Can)、Global Access to Cancer Care Foundation(GACCF)、国際対がん連合(UICC)などです。

これらの団体と提携することで、Varian は、アジア、アフリカ、南米の LMIC においてがん医療への意識を高め、がん医療へのアクセスを拡大するという目標を達成するため、さらなる努力を続けています。

LMIC のがんにおける負担は大きく、それに対して C/CAN は、患者さまを治療できる地域のがん医療従事者の数を増やすためのリモート教育とトレーニングなど、がん医療のためのデジタル医療ソリューションを見つける取り組みを行っています。Varian はそのような取り組みを支援します。 これは、がん医療の専門家のための臨床トレーニングプログラムを支援し、これらの地域に専門家から成るコアベースを構築する GACCF の業務を補完します。 UICC の使命は、がんコミュニティの取りまとめと支援であり、世界中におけるがんの負担を軽減し、公平性を大きく促進し、世界の保健と発展という課題において、継続してがんの制圧を最優先できるようにすることです。 UICC は、がんと闘う他の機関のアドボカシーチャネルと戦略的ネットワークを Varian に提供しています。

Varian がこれらの団体と協力して、コロンビアのカリ、ブラジルのポルト・アレグレ、パラグアイのアスンシオン、ミャンマーのヤンゴン、ガーナのクマシ、ルワンダのキガリ、ボリビアのラパスにおいて、最先端の施設を建設し、がん専門医、医学物理士、放射線技師をトレーニングしています。 Varian はまた、これらのパートナーシップにより、インド、南アフリカ、ケニアでがん治療ための能力開発プログラムを管理しています。

変えなければならない事実

  • 全世界の新規がん症例の 60% は発展途上国で発生していること
  • がんによる全世界の死亡の 70% が LMIC で発生していること
  • LMIC におけるがんによる死亡の 50% は「早期」がんによると考えられていること
  • 世界の子宮頸がんによる死亡の 90%、乳がんによる死亡の 60% は LMIC で発生していること
  • 世界のがん負担の 80% で、それをコントロールするために必要なリソースが 5% しかないこと

地域社会への貢献

Varian の企業寄付プログラムは、「A world without fear of cancer - がんの脅威に負けない世界」の実現という当社のビジョンを推進するために、戦略的パートナーシップの構築と団体支援を以下のように行います。

  • がん医療、アドボカシー、教育を前進させる。
  • 当社の文化的信念を具現化する。
  • 自分たちにとって重要な社会活動などに協力還元するよう、社員を奨励する。

当社を囲む強いコミュニティを構築することは、当社の信念体系の中核です。 当社は、新興市場のがん専門病院に現物助成、寄付、教育を提供し、スキルギャップを埋めることに貢献し、他に医療を得る方法のない人々に医療へのアクセスを提供してきました。

社員には、ボランティア活動を行い、地域の非営利のがん対策組織と協力して意識を高める機会を増やすことを奨励しています。 米国だけでも、社員は 2,800 時間を超えるボランティア活動を積み上げてきました。 地域の慈善団体への寄付や、赤十字基金などに災害救援活動のための寄付を行っている社員もいます。 社員による協力還元のキャンペーンという形で、Varian は給与換算で約 100 万米ドルを負担しました。

2019 年と 2020 年に、Varian は Silicon Valley Business Journal による Top 50 Corporate Philanthropists(社会的貢献活動企業のトップ 50 社)の 1 つに選ばれました。また、San Francisco Business Times による Top 100 Corporate Philanthropists (社会的貢献活動企業のトップ 100 社)の 1 つと中国人民日報グループによる Company of Happiness に選ばれました。

Varian のボランティア

2019 年 2 月に、米国の社員を対象とした Volunteer Time-Off(VTO)(有給ボランティア休暇)プログラムを開始しました。 この特典により、社員は年間 16 時間の VTO 有給を使用して、慈善団体や自分の選択した団体を支援することができます。 当社は、“Doing Well by Doing the Right Thing”(正しい行いによる業務推進)という当社の価値観をより多くの社員が実践できるように、VTO プログラムのグローバルな拡大を目指しています。

当社の Volunteer Ambassador プログラムを通じて、社員は定期的に会合を開き、Season of Giving Back(ホリデーボランティア)や Varian Has Heart(バレンタインデー頃に予定)などのボランティア活動について話し合い、企画しています。

当社のボランティアは、2020 年に世界中で次のイベントやイニシアチブを支援しました。

  • 2020 年 10 月に、世界中の Varian の社員が、米国がん協会の Making Strides Against Breast Cancer Walk(乳がん撲滅ウォーキングイベント)のバーチャルウォーキングや募金イベントに参加しました。
  • スイスのチューリッヒでの第 12 回ピンクリボンチャリティーウォークで、バーデンとシュタインハウゼンのオフィスから 70 人を超える社員が 5,000 人の人々に加わり、女性の健康を促進し、乳がんの早期発見に対する意識を高めるために 2.5 マイルの道のりを歩きました。
Making Strides
Magic Wheelchair
  • 2 月 4 日の World Cancer Day に向けて、パロアルトの Varian 社員はシリコンバレーのセカンドハーベストフードバンクと提携し、スタンフォードのロナルドマクドナルドハウス(地域の病院で治療を受けている子どもとその家族の滞在施設)向けのスナックバッグを 1,000 個作りました。
  • 車椅子の子どものための特注の衣装を作るボランティアによって運営される Magic Wheelchair と協力して、Varian の社員チームは、ユニコーンプリンセスに取り付けられる馬車を 12 歳の Alyssa のために設計および製作してハロウィーンに間に合わせました。

586

人の社員が参加

2,820

時間のボランティア活動

人々と文化

がんとの闘いにおける勝利を後押しするために協力します。

詳細情報

倫理、ガバナンス、コンプライアンス

倫理的に、責任を持ち、そして敬意を持って行動します。

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Varian におけるサステナビリティ

サステナビリティは当社が行うすべてのことの中心にあります。

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